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第2回「新時代のブランディング」ブランディングって世界ではどうなっているのか?~TOPトップブランドの3事例から

執筆者の写真: Hiroto YamazakiHiroto Yamazaki

更新日:1月10日

みなさん、こんにちは。

ブランド・コンサルタントの山崎です。


今回は

「ブランディングって世界ではどうなっているのか?

~グローバル・トップブランドの3事例から」

についてお話します!!


正直、このコラムのような話をする人って、自分の知る限り会ったことがありません。

是非、ご参考くださいね!


では、早速3事例をご紹介いたします!


① Apple

最初の事例は、やはりなんといってもApple。

Appleは前回ご紹介した「グローバルブランドランキング」で、

なんと10年連続トップを達成しています!

流石です。


そしてAppleといえば

「Think different」

というスローガンが有名ですね。


実際に言語化されたのは、伝説のCMと言われる

1997年Apple Computerの広告キャンペーン

「クレイジーな人達がいる」のスローガンとしてですが、 (動画はこちらから)


あの有名なCM「1984」においても、

当時「帝国」と言われていたIBMが100年前から掲げている「Think」という思想

に対抗するスタンスを示しており、潜在的なマインドとしてはずっと存在していた

と言えるのではないでしょうか。


さらには、2013年のクリスマス・キャンーンCMである

「misunderstood」(誤解)


こちらも言葉としては出てきませんが、隠れメッセージとして

「Think different」があることがわかります。

このようにAppleは長年にわたり一貫したメッセージを発信していると言えます。


又、そのメッセージ「Think different」(Why)は、

Appleらしさ(How)、製品群(What)にも一貫しており、

これはブランディングの手法として、最強でありつつ実現や継続の難易度が非常に高い。

ブランドとして10年にわたりグローバルトップに居続けられる秘訣であると思います。



② Coca-Cola

グローバルブランドランキングにおいて、2022年は7位でしたが、

実はAppleが1位になる前、13年連続1位だったのが、Coca-Colaです。


私がブランドに興味を持ったのも、これがきっかけでした。


「何故、100円程度の商品が世界のブランドで1位になり続けられるのか?」

「何故、日本の高額な製造機器メーカーはCoca-Colaに勝てないのか?」

という疑問です。


Coca-Colaが世界の各国に発信しているメッセージは

「Open Happiness」

です。

(日本ではあまりなじみがないですね。これも日本がブランディングにおいて

海外から離されている一つの象徴かもしれません)


このメッセージを開発したのが、実は自分も所属していた

グローバル最大手グループの広告会社なのですが、

各国のキャンペーンにおいて、各国で任されている広告会社はまちまちです。


Coca-Colaはグローバル共通のメッセージを掲げながら、

その具体的な中身は、各国の文化やテンションに合わせて制作していることになります。


これが、低価格にもかかわらずグローバルトップの価値を創造し続けることができた

ポイントではないかと考えています。


その一例としては、上記広告会社が担当した

「Hug Me Machine」をご紹介しておきます。


日本のCMやとは動画とは、やはり違う印象を持たれるのではないかと思いますが、

実際こちらは広告動画として、当時異例な2億回の視聴回数をたたき出しました。



③Amazon

そして最後にご紹介する事例がAmazonです。


グローバルブランドランキングでは堂々の3位です。


Amazonの場合は、ブランドメッセージやキャンペーン動画ではなく

「企業のビジョン」にポイントがあります。


ビジョンは

「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」

です。


そして、売上的には年々激増しているにもかかわらず、利益は非常に少ないままです。


この理由としては、

「実際に出た利益を、顧客満足を向上させるためにつぎ込んでいる

(レコメンドエンジンのサービス向上など)」

という話があります。


もしそれが本当であれば、

「ビジョンと企業活動が見事に一致している」

と言えます。

驚くべき程、シンプルな話ですよね。


如何でしたか?


このように上記グローバル・トップブランド達は、

実に一貫したメッセージを訴求し、且つ行動し続けていると言えます。


日本において、ここまで分かりやすく価値を提供している会社は

なかなかお目にかかれません。


そして、これがグローバルでトップに居続けられる大きな要因であると考えています。


ということで、

次回は、グローバルブランディング全体のこの10年程の潮流について、

世界3大広告賞の一つである「カンヌラインズ」の観点から考察します。

次回もお楽しみに!


無料相談会も開催中です!

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